NHK『その時歴史は動いた』で、太平洋戦争時に海の藻屑と消えた戦艦大和の軌跡をやっていた。
大和……今は亡き大日本帝国が無駄金を費やして建造した最大級の戦艦です<『戦艦大和』見かける度にそう思う、うん。
大和は昔からプラモデルでもよく見かけた。どうも、男のロマン的見方をされている模様。
無駄金を費やして とは何だ!男のロマンを侮辱するか。帝国軍人を何と心得る!
なんぞと抗議の声が聞こえなくもないが……。
大和自体はね、46cm砲9門搭載:破壊力抜群の火器有、当時では高速27ノット(50km/h)を誇る立派な戦艦ですよ。
砲は世界最大級のシロモノで射程距離40km以上、一撃で戦艦一隻を沈める破壊力はあったものの……海上で40km↑先の的は米粒程度の大きさがあるかどうか。これに当てるのは至難の技です。
どんなに破壊力が凄くても命中率が悪ければ使い様がない。確実に当たる距離まで待って撃つってワケにもいかないし。待ってる間にも敵は攻撃を仕掛けてくるのだ。
武器の使い勝手の悪さもさながら、一番悪かったのは建造時期。
日本海軍がロシアを撃破した日本海海戦では、戦艦vs戦艦で船足:機動力と攻撃力が戦いの要だった。
船同士が砲を撃ち合って勝負していた頃なら、大和は無敵だっただろう。
が、太平洋戦争当時は空母が最先端、船同士の撃ち合いで勝負なんて時代じゃなかったのだ。
空母ってのは、船自体を戦闘機の移動基地にした航空母艦ですな。
いつぞやの海戦中、敵戦闘機の猛攻で散々な目に遭った大和は、上空からの防御を固めようと対空砲を増設したそうだけど。
空母メイン:海戦とは言え、今後は戦闘機の機動性を活かした交戦になると、海軍の誰か判らなかったのか?
世の流れは空母だってのに、昔のやり方にしがみついてどうする!対空火器増設してる余力があったら、大和を空母に改造した方が余程良かったのでは?
戦闘中、爆煙で敵機視認し難く対空火器も役に立たなかった と言うけど、レーダーは〜。火器兵器の交戦で爆煙上がるのは当たり前、その為にレーダーがあるんじゃないか。
と、旧日本軍のレーダーは非常に使えないレーダーだったっけ……。
旧式戦術適用で旧型戦艦出撃命じられた大和の乗員達、あまりに気の毒です。
戦艦大和は時代にそぐわないシロモノだったけど、あの最後はいつ見ても悲惨だなぁ。