昨日書いた記事繋がりでもう1つ。
10年くらい前だろうか、某大手小説月刊誌で水滸絡みのモノが連載されていた。
パラパラっと雑誌をめくって見たものの、話に惹かれなかったので内容は殆ど覚えていない。
読んだものが『悲華水滸』か『金瓶梅』(武十回とリンクしている下り)すら覚えていない有様だが、ストーリーは武十回の辺りだった。
兄毒殺の真相を知ってキレた武松、金蓮に詰め寄る なんて場面の挿絵が目に留まった。
金蓮を片手で抑えつけ、後ろ手に刀を控えた武松の図。
あれ?人物達の構図及び表情、見覚えが。
帰宅後、手元の水滸連環画を見てみると、同じ絵発見。
雑誌未購入で連環画と検証は不可能が、帰宅後直ぐに画像チェックしたので、似てるどころの騒ぎじゃない酷似だったのはよく覚えている。
連環画の人物を左右反転させて、服に模様を描き足した……挿絵はこんな風でした。
連環画の画を挿絵利用しているのかな?
とも思ったが、件の雑誌広告・水滸関連作品アピール欄に”○○(小説家名)作・挿絵○○(絵師名)”とあったので、それはないだろう。
水滸連環画幾つか持っているけど、連環画5種の同一シーン並べて、
構図〜人物服装・表情やポーズまでソックリ同じ
なんてないですよ(溜息)
月刊誌の小説挿絵描いているなら、イラストレーターか画家。挿絵を描く代価として、原稿料を貰っているプロなのは確実。
他人の作品を自作と偽って挙げる……そんな人がプロ名乗ってて良いのか。創作活動に関わる者として恥かしくないのか。
水滸連環画は中国の出版物。日本国内で所持している人は多くはない。少なくとも、一般的には見かけない。
海外の出版物だから盗作してもバレないでしょ。水滸連環画を模写すれば中華風イメージを損なわないだろうし。
こんな気持ちで盗作したんですかね?
盗作疑惑と言えば、素人作品でもアヤシイのを見かけるなぁ。
他の作品の名場面を、そのままオリジナル作品の随所に盗用し発表しちゃう人……。
その作品のパロディなら構わんけど、”自分で考えて書いたオリジナル作品です!”と言い切っちゃ駄目でしょう。
元の作品とは全く畑違いのジャンルだからか「面白い」と言われてるけど、そりゃ秀作部分を切り取って貼り付ければ、見栄え好いものができるだろ……盗作した側はバレないと思っているのかもしれんけど、案外露見するモノですぞ。