『終戦後間も無く、
「現人神だった天皇陛下は”人間”だと告白し、神ではないと認めた云々」
と
宣言をされた』
なんて内容を、日本史教科書で見た覚え有。
戦時中は忠君愛国の学徒だった亡父、↑の人間宣言を思い返しては、
「現人神だと言って国民を騙した!
(当時は)天皇陛下の御為に・国の為と頑張ってきたのに」
と思い出し怒りをしていたっけ。
亡父からそんな話を聞き、教科書じゃ「神ではない、人間ですよ宣言しました〜」と書いてあったので、
その通りだと信じて疑わなかったんだけど。
ねずきちさんトコで、『
天皇人間宣言という言葉のまやかし』記事を拝読して吃驚。
何が吃驚か?と言うと。
「人間宣言という呼び方をされているけれど、そんな内容の詔書ではない」のだそうで。
ねずきちさんブログを拝読後、
他HP等で
原文を確認してみたが、
「天皇陛下自ら、天皇の神性・現人神で在る事を否定」
という宣言には見えんかった。
朕ト爾等国民トノ間ノ紐帯ハ、終始相互ノ信頼ト敬愛トニ依リテ結バレ、単ナル神話ト伝説トニ依リテ生ゼルモノニ非ズ。
天皇ヲ以テ現御神トシ、且日本国民ヲ以テ他ノ民族ニ優越セル民族ニシテ、延テ世界ヲ支配スベキ運命ヲ有ストノ架空ナル観念ニ基クモノニモ非ズ。
朕ノ政府ハ国民ノ試煉ト苦難トヲ緩和センガ為、アラユル施策ト経営トニ万全ノ方途ヲ講ズベシ。
Wikisourceより引用
>天皇ヲ以テ現御神トシ、(中略)架空ナル観念ニ基クモノニ非ズ
↑の、「架空」の単語が「現御神」に掛かるモノと
曲解解釈して、
自ら神性を否定した→人間宣言
という
屁理屈になったみたいだ。
「天皇ヲ以テ〜」の一文だけ読めば、神性の否定 に見えなくはないが。
前後の文と併せて読むと、主旨は其処じゃない と感じる。
「私と臣民が共に在るのは、単なる神話や日本=絶対的支配者、というモノに拠る訳ではなく。
その
紐帯は、お互いに信頼と敬愛を以って成っている。
日本国は民の苦痛等を和らげる為、尽力す」
<大雑把な意訳
「架空の観念」ってのは、
「天皇=現人神だから、神の臣民で在る日本人はどの民族よりも優れているので、世界を支配するに相応しい云々」(※大雑把な意訳)
に掛かると思うけど……?
この詔書=人間宣言って、随分と無茶なハナシだ。
ヒトの数だけ様々な解釈有とは思うが、↑が「人間宣言です」ってのは どうも納得が行かぬ。
日本語読解能力が「……;」か?故意に捻じ曲げられたか??その両方か???って気が……;新しい為政者がやり易くする為、古い支配者・王を排除して……ってのは、占領の常套だけどね。
見聞きした情報、何でもかんでも「偽モノでは?」と疑えばキリが無いが。
教科書=絶対的事実 と思い込むのも拙いかも……。